「ウォール街のランダム・ウォーカー」を読んだ。

投資の入門本と謳われるだけのことはあって、基本的なことから教えてくれる。
オランダのチューリップバブルや日本のバブル等のバブルの教訓等々。

投資をしていると、(例えばここ最近の中国バブル等によって)株が下がると不安にはなる。
ただ、不安になった時にこそ、データで示された指針が重要なように思う。

例えば、
・(過去のパフォーマンスが未来のパフォーマンスを保証するわけではないが)過去50年くらいを見れば、株のリターンが債券のリターンを常に上回ってきたこと。
・株価が下がった時には不安から売りたくなり、株価が上がった時にはさらなる儲けを期待して買いたくなるが、これでは安く売り、高く買うことになるし、手数料の点からも損であること。
・安く買い、高く売るのは、プロでも難しいこと。

等が、データを伴って懇切丁寧に説明されている。
やはりバイブル的な本である。

個人的には、インデックス投資は、ベストではないかもしれないが、ベターであることを再確認できた。
インフレを考えれば、現金も、ノーリスクな訳ではないのだし。